アメリカの「リサーチ名門大学」の教員は100%がPh.Dであると断定していいと思います。ビジネス系だと何%かがMBAというケースもありますが、一般的には100%Ph.Dが普通です。
ところが日本の名門私立大学、早稲田、の看板学科である政治学科を見ると、何と48.6%しかありません。
「詳細不明」(記述なし)が、実際にはPh.Dであるかもしれないので、仮にそれを加えたとしても70%に過ぎない。これは日本の私立大学では「通常」のことであり、何も一人早稲田に限ったことではありません。しかしアメリカの一流大学基準から言えば「異常な状態」です。
Ph.D 18名 (48.6%)
修士 10名
詳細不明(記述なし)8名
その他 1名
37名
経済学科は、多少はましで60%です。仮に詳細不明が実はPh.Dだとすると86.6%となりますが、それでも90%に届かない。
Ph.D 18名 (60 %)
修士 4名
詳細不明(記述なし)8名
30名
アメリカの大学の場合、修士資格で教員になれる大学があるとすれば、それはCommunity Collegeです。Times Higher Educationの世界大学ランキングで、早稲田がTop351~400に、なぜ甘んじているのか、という根源的な原因は、グローバル化が足りないというようなアホらしい理由なんかじゃなく、リサーチ大学としての基本要件を十分満たしていないからです。この点を文部科学省をはじめ大学関係者が国民に向かって白状しないものだから、一方、国民は、その事に気づいていない、気づこうともしない、真実を知ろうともしない、ま、はっきり言えば「どうでもいい」と思っているので大学改革の議論が迷走しているのです。
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衝撃的なデータ
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